老化とは何か?若返りにつながる研究を紹介

ダイエット

この記事では、

・老化の原因
・老化はプログラムされたものなのか
・酵母を使った老化研究の実験結果

若返りにつながる知見を紹介しますよ~
老化とは?避けられないものなのか

人は生を受けた時から、老化が始まります
老化は、免れることのできない
身体の劣化であると思われるかもしれませんが
果たしてそうなのでしょうか?

「老化は遺伝子にプログラムされたものではない」と示す研究もあり
老化は必ずしも避けられないものではない可能性があります

老化の原因とは?

・DNAの変異が蓄積しゲノムが不安定になる
・タンパク質の正常な働きが失われる
・幹細胞が使い尽くされる

etc

など、現在老化や老化に伴う病気は、これらの
特徴が組み合わさった結果であるとされています
なので、これらの症状に対処すれば
老化を遅らせることが出来るわけです

更には、老化の遅れから病気を未然に防ぐことも出来るわけです

老化はプログラムされていない?

不思議なのは、
老化の症状に影響を及ぼす遺伝子の
報告はあるにもかかわらず
老化遺伝子は見つかっていないことです

これは老化を引き起こすために
進化を遂げたわけではないことを示唆しています

つまり、老化は免れることが出来るものである
決して予めプログラミングされたものではない
ということが考えられます

ならば、老化する、老化しないということを操作できるのでしょうか?

酵母を使った老化研究

ウェルナー症候群と老化

ウェルナー症候群という病気をご存知でしょうか
これはWRNという遺伝子の変異が原因で
老化が進行する病気です

酵母の場合、この遺伝子の相当するのがSGS1
(Slow Growth Suppressor)という遺伝子です
WRNの変異に相当する変異をSGS1にも入れて
それを酵母細胞にいれるとどうなるか

結果は、酵母細胞が老化したのです
具体的には以下の症状が観察されました

・寿命が縮んだ
・分裂から分裂までの細胞周期が遅くなった
・酵母の生殖能力を失った
・ERC*(染色体外rDNA)が増加した

*タンパク質の合成に関与しているのがrDNA
老化した細胞でrDNAの一部がゲノムから
切り離され、端同士が結合し、環状になったものがERC

等が挙げられます
因みに、出芽酵母の場合、母細胞が
25回前後分裂すると寿命を迎えます

老化を遅らせる実験

では逆に、老化を遅延させることは
可能なのでしょうか?
結果は、ある遺伝子のコピーを
余分に酵母細胞に持たせることにより

・酵母細胞の寿命が30%増加
・ERCの発生が食い止められた

ある遺伝子については次回
記載することにします

若返りは可能なのか?
要は、老化は進行するのも食い止めるのも
制御できることが実験レベルで証明されたわけです
現在は哺乳類細胞でも実験がなされています

う考えると、まだ若々しく生きることも
可能だと思えてきませんか?

年齢を重ねることに抗うことは出来なくても
若々しく細胞を保つことは可能だということです

では若々しくあるために何をすればいいか
まずは老化の進行をくいとめた
ある遺伝子について次回
ご紹介していきたいと思います

まとめ

・老化はDNA変異やタンパク質異常など複数の要因が関与している
・老化は必ずしもプログラムされた現象ではなく、制御可能である可能性がある
・酵母の実験で、老化を促進・遅延させることが可能であると確認された
・若返りにつながる研究は哺乳類細胞でも進められている

今日もここまで読んでくれて有難うね

参考図書
LIFE SPAN
David A Sinclair著書

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