「運動しても痩せないのはなぜか」(ハーマン・ポンツァー著)
によると、運動だけでは消費カロリーに上限がある
ことが科学的に示されています。
この記事では、消費エネルギーの分配の考え方と
運動が免疫力や炎症抑制にどのように役立つかを解説します。
消費エネルギーは体内で分け合われている
人間の1日のエネルギー配分
人間は1日に消費できるエネルギーを、以下のように分け合っています。
- 生殖系
- 運動
- 思考
- 消化活動
- 免疫系
- その他
極端な運動をすると、運動に使うエネルギーが増えすぎて
免疫や消化など他のシステムに回すエネルギーが
不足することもあります。
運動が免疫力に与えるメリット
炎症反応とエネルギー消費
体内にウイルスや細菌が侵入すると
発熱や鼻水、咳といった炎症反応が起きます。
この反応もエネルギーを消費するため
慢性化すると1日の消費可能なエネルギーの多くを占めてしまいます。
運動で慢性的な炎症を抑制
運動をすることで、免疫系以外の部分でエネルギーを消費できます。
結果として、慢性的に炎症を起こす余力が減り
体が風邪をひきにくい状態になります。
ただし、極端なトレーニングでは逆効果になることもあります。
アスリートが風邪をひくと治りにくいのは、このためです。
現代人に適した運動習慣
運動不足のリスク
現代人の多くは、日常生活で体を十分に動かしていません。
そのため、免疫系のエネルギー消費が過剰になり、炎症や疲労の原因となることがあります。
ベビーステップで体を動かす
急にハードな運動を始める必要はありません。
- 階段を使う
- 1駅分歩く
- 軽いストレッチや筋トレ
毎日の小さな運動習慣を作るだけで
風邪をひきにくい体づくりに役立ちます。
まとめ
- 運動だけで消費カロリーを大幅に増やすことは難しい
- 消費エネルギーは運動、免疫、消化などで分け合っている
- 適度な運動は慢性的な炎症を抑制し、免疫力向上に役立つ
- 極端な運動は免疫低下のリスクがある
- 現代人は少しずつ体を動かすことが最適
今日もここまで読んでくれて有難うね。
あなたの健康と行動が、明日のあなたをつくります。
参考図書
- 「運動しても痩せないのはなぜか」ハーマン・ポンツァー著 草思社
Amazonリンク